「日の出は東」と聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、日本では日の出の方角が季節によって変わります。春分・秋分の頃はおおむね東、夏は北東寄り、冬は南東寄りです。
朝日を見に行くときや撮影場所を決めるときは、日の出の「時刻」と「方角」を別々に確認するのがポイント。この記事では、方角が変わる理由と、日の出MAPの時刻表を使った下調べの手順を紹介します。
日の出の方角は、季節によってどう変わる?
日本を含む北半球の中緯度地域では、地平線付近の太陽が現れる方角の目安は次のとおりです。
| 季節の目安 | 日の出の方角 | 日の入りの方角 |
|---|---|---|
| 春分・秋分の頃 | おおむね東 | おおむね西 |
| 夏至の頃 | 北東寄り | 北西寄り |
| 冬至の頃 | 南東寄り | 南西寄り |
これは方角の大まかな説明であり、すべての日に真東・真西から太陽が出入りするという意味ではありません。また、同じ季節でも緯度や日付によって具体的な角度は変わります。
国立天文台も、太陽が昇り沈む方角は季節によって変化し、夏は東西より北寄り、冬は東西より南寄りになると説明しています。
なぜ日の出の位置が移動するの?
地球の自転軸は、公転面に垂直な方向から約23.4度傾いています。この傾きと地球の公転によって、太陽が空を通る経路は季節ごとに変わります。
その結果、同じ場所で一年を通じて観察すると、太陽が顔を出す位置は地平線に沿って北寄り・南寄りに動きます。「日の出はいつも同じ山の上から見える」とは限らないのです。
日の出・日の入りの時刻も季節や地域で変化しますが、時刻と方角は異なる情報です。時刻だけが分かっても、特定の山や海岸のどこから太陽が見えるかまでは判断できません。
朝日の場所を調べる3ステップ
1. 日の出MAPで目的地の時刻を調べる
まず、日の出MAPのトップページから都道府県・市区町村を選び、訪問する日の日の出時刻を確認しましょう。各自治体ページでは、今日から7日間の変化や月間の時刻一覧を調べられます。
たとえば、三重県志摩市で海辺の朝日を見たい場合と、茨城県水戸市で朝の散歩をしたい場合では、それぞれ目的地の自治体ページを使います。
注意: 日の出MAPの掲載時刻は自治体の代表地点をもとにした計算値です。撮影地点そのものの地形や標高まで反映した「実際に太陽が見え始める時刻」ではありません。
2. 季節の方角を目安に、現地の地図を確認する
夏なら北東寄り、冬なら南東寄りを大まかな出発点にして、撮影場所からその方向に何があるかを地図で調べます。
例えば「海が見える場所」であっても、水平線が東側に開けているとは限りません。海岸の向き、岬、島、周囲の建物などによって太陽の見え方は変わります。
正確な位置合わせが必要な場合は、日の出時の方位角を別途確認してください。方位角は北を0度とし、東回りに測る角度です。国立天文台の暦計算室でも、場所と日付に応じた日の出・日の入りの方位角を扱っています。
3. 現地の見通しと移動時間を確認する
地図上で方角が合っていても、山の稜線や建物が視界を遮ると、計算上の日の出時刻になっても太陽は見えないことがあります。
旅行や撮影の場合は、現地での移動や機材準備、天候の変化を見込んで余裕を持って到着しましょう。撮影の準備時間については、日の出・夕日の撮影は何分前に到着する?で詳しく紹介しています。
よくある質問
日の出は必ず真東から昇りますか?
いいえ。日本では春分・秋分の頃におおむね東から昇り、夏は北東寄り、冬は南東寄りへ移動します。正確な方位は場所と日付で異なります。
日の出MAPだけで太陽が昇る正確な方角も分かりますか?
日の出MAPは、市区町村ごとの日の出・日の入り時刻を調べるためのサイトです。正確な方位角や、特定の地点から見える山の位置については、国立天文台の資料や地図などと組み合わせて確認してください。
日の出時刻になっても太陽が見えないのはなぜ?
計算に使う地平線と、現地で山や建物に遮られる実際の見通しは異なるためです。詳しくは日の出時刻とは?実際に太陽が見える時間との違いもご覧ください。
まとめ
日の出の方角は一年中一定ではありません。春分・秋分の頃は東、夏は北東寄り、冬は南東寄りという違いを知っておくと、朝日を見る場所選びに役立ちます。
まず日の出MAPで時刻を調べ、地図で方角と障害物を確かめる。必要に応じて方位角の資料を使う。この順番なら、現地で「思っていた方向に朝日が見えない」という行き違いを減らせます。
